求人情報を見ていると銀行の窓口業務の募集を見かけることがありますよね。
銀行には興味はあるけど一体窓口業務ってどんな仕事なの?
窓口業務にはどんな人が向いている人の?
働くために必要な資格ってあるの?
経験のない人は仕事内容がわからないため、自分がいざ働きだしても続けていくことができるかどうか不安になりますよね。
実際、銀行の業務自体が特殊な仕事なので働きだすことに二の足を踏んでしまいがちです。
銀行の窓口の仕事に興味をもった人に窓口業務の仕事内容や窓口に向いている人、必要な資格や役に立つ資格についてご紹介したいと思います。
少しでも前向きに考えられている人はご参考にのために読んでみてください。
銀行の窓口業務とはどんな仕事内容なの?
銀行の窓口に行ったことがある方はわかると思いますが、お客さまが立っている状態で対応する窓口と座って対応する窓口があります。
処理時間が短くて済むかどうかなのですが、色いろな対応をそれぞれの担当者が業務をこなしています。
ここではどんな仕事を行っているのかご紹介いたします。
預金業務
個人のお客さまの現金や法人の顧客の資金を預金口座にお預け入れやお引出しなどお金を管理して出し入れのお手伝いを行っている業務です。
普通預金や定期預金の他にも積立預金や納税に充てるための納税準備預金、事業者が小切手や手形の決済に利用する当座預金などを取り扱います。
預金口座の入出金取引はもちろんのこと、新規の預金口座の開設や解約、定期預金では預入金額の一部を解約も受付します。
現金だけではなく小切手や手形の現金化も行っており、お金の流通に特化した業務と言えるでしょう。
為替取引業務
遠隔地にいる人に対して現金を送る場合や受取る場合、個人であれば住宅購入資金を決済する場合などの高額なお金を要がある決済するときの受渡し業務です。
窓口に直接持参された現金で受付することもありますし、お客さまの預金口座から払い出し、受取られる人の預金口座に送金し決済を完了させます。
お客さまにとっては現金の持ち運びの危険防止にもなり安全かつ円滑な資金の受渡しを可能にする決済システムですね。
ただ、当日中の送金の受付時間は決まっています。
資金を送る側と受取る側が同一銀行である場合と他の銀行になる場合では受付可能時間が変わってきますので当日中の送金には十分に注意を払う必要があります。
融資業務
お客さまが資金を必要とされている場合にお金を貸し付けるのが融資業務です。
- 企業や個人事業主が事業の拡大や展開を図る場合や新たに開業をする場合
- 個人が家を建てるときの住宅ローンや自動車を購入するときのマイカーローン及び教育ローン
主に大きな金額が必要なときに融資します。
ご自身もそうだと思いますが、貸し付けるのであれば当然返済してもらいますよね。
銀行も同じで貸し付けた資金は必ず回収できることが条件となってきます。
貸し付ける前には融資先の返済能力や信用性、将来性や返済の意思の確認など綿密に審査したうえで融資を行います。
融資した資金が回収できない場合には損害が発生することになりますので担当者は融資先を見極めることが必要です。
諸届の受付
- 預金口座開設した際に届出している住所・氏名・電話番号の変更
- 届出している銀行印の変更
- 暗証番号の変更
- 通帳やキャッシュカードの盗難や紛失した場合
- 口座の持ち主が亡くなられた場合
上記の申出があった場合には必要書類に記載していただき受付します。
両替の受付
文字通りそのままの業務なのですが、一万円札を千円札十枚に両替することや千円札十枚を五千円札二枚に両替りすることです。
たくさんの硬貨を紙幣に両替することもあります。
また、使いまわしている一万円札をまだ誰にも使用されていない一万円札、いわゆる新札への交換も受付します。
以前、両替は無料で受付していましたが最近は手数料がかかるようになりましたね。
投資信託・保険の販売
余裕資金を運用して未来の資産を増やすために投資信託や保険商品を案内し販売する業務です。
投資信託や保険商品の販売には資格取得が必要です。
運用したい金額や使わない予定の期間および許容リスクの範囲などをお伺いし、お客さまのニーズに合った商品の提供を実施します。
投資信託や保険商品への資金の投資にはリスクがあり、お客さまにご理解やご納得をして頂くまで十分な説明を行ないます。
因みに保険商品は代理店として取り扱っています。
銀行の窓口業務の仕事に向いているのはどんな人?
窓口業務といえば来店したお客さまの対応をする仕事です。
接客することが得意な人もいれば苦手な人もいますが得意不得意とは別にお客さま目線で考えた場合にどのような人が向いているのでしょう。
お客さま第一の銀行のイメージに繋がる重要なポストに就くと良い人はどんな人か見てみましょう。
コミュニケーションをとるのが上手い人
銀行の窓口にはお年寄りの方や学生の方など幅広い年齢層のお客さまが老若男女を問わず来店されます。
どのようなお客さまが来店されてもコミュニケーションをとることが上手い人に接客対応が苦手な人はいないでしょう。
誰とでも相手に合わせて気軽にお話ができて意思疎通を図れる人、いわゆるコミュニケーションをとることが上手い人はお客さまと信頼関係を築きやすいのです。
それに、窓口の接客で信頼関係ができれば銀行全体の信用にも繋がるのですよね。
また、コミュニケーションをとるのが上手い人は他の行員とも信頼を築け、仕事がスムーズに運びます。
明るく笑顔で対応できる人
私も銀行に勤めていたときに毎日朝礼で練習していたことがあります。
明るく大きな声で「いらっしゃいませ。」と笑顔で挨拶する。
本当に接客の基本的なことになると思います。
その場に足を踏み入れたときに明るい元気な声と満面の笑顔で挨拶されて嫌な気分になる人はいないでしょう。
笑顔はお客さまに与える自分の印象も良くなりますし、緊張をほぐし安心と親しみを感じさせます。
親しみが湧いてくると話がしやすくなり信頼関係も築くことができ取引が広がるチャンスにもなります。
笑顔は人のためだけではなく、自分のためにもなりますね。
言葉遣いが丁寧の人
言葉遣いが丁寧な人は相手に不快感を与えることは先ずありません。
お客さまとって自分は大切にされている、敬まわれていると感じ気分も良くなるでしょう。
また言葉づかいが丁寧であれば上品なイメージを持ってもらえます。
所作が美しく相手への気配りができる人という好印象を持っていただけるのです。
言葉づかいが丁寧であれば全てにおいて洗練された人に思われ、相手も自分もお互い気持ち良い対応ができますよね。
清潔感のある人
「人の良し悪しは第一印象で決まる。」とこれも私が銀行に勤めていた時に研修で習ったことなのですが、人の印象は目から入ってきた情報80%で決まるそうなのです。
どんなに目鼻立ちがパッチリしていて姿形がきれいでも髪の毛がボサボサで爪が伸びていてだらしない服装であれば不快感を与えます。
そういう人に接客してもらいたいとは誰も思わないですよね。
髪をしっかりまとめ爪をきれいも整えられており、アイロンがかけられた服装は見た目に清潔感がありパッと見たときとても好感がもてます。
お客さまは清潔感がある人に対して信用や信頼を抱きやすく、安心して自分の大切なお金をお任せすることができるのです。
冷静に対応できる人
窓口で多くのお客さまを接客していると思いもしないアクシデントに見舞われることがあります。
お客さまとの接客している中でクレームが発生することや最初からクレームで来店される場合があります。
お客さまの話をよく聞く必要がありますが、ご立腹されて声を荒げる人もいます。
そういう場合に慌ててしまったり萎縮し話ができなくなったりすると何の解決にもならず、よけいに怒らせてしまうことにもなるため冷静に対応することが必要になるのです。
冷静さを保ちながら耳を傾ければお客さまのご要望が理解でき早めの解決に繋がり納得して頂ければ信用性も増します。
責任感と向上心のある人
銀行員はお金を扱う以上仕事にミスがあってはなりません。
お客さまの大切なお金を扱っているという意識のもと責任感を持って正確な処理を心がけることでお客さまからの信頼を得ることが続けられると思います。
また資格取得するなど自分の知識の向上を図り、常に社会の動向に意識を向けお客さまへ最新の情報を提供できるようにアンテナをはり向上心をもって努力する人は信頼されます。
責任感と向上心は銀行の窓口には必要不可欠であると思います。
銀行の窓口業務に必要もしくは役に立つ資格はある?
銀行の窓口業務ではどんな仕事をしているか、どんな人が向いているのかをお伝えしました。
では窓口業務をするにあたって必要な資格があるの?
取得すると役に立つ資格は?
そもそも資格って必要なの?
そういう疑問についてもお伝えしたいと思います。
証券外務員
金融機関では投資信託いわゆる株式や証券などのリスクを伴う商品の案内や勧誘を行うために必ず必要な資格となります。
外務員の資格がなければ投資信託の販売は一切できません。
資格には一種と二種がありますが二種外務員資格を取得していれば十分な販売活動はできます。
キャリアアップを目指しているのであれば一種外務員資格を取得後に内部管理責任者の受験し合格すれば監査役という責任重大なポストを任せてもらえます。
保険募集人の資格
今や銀行も代理店として保険商品を販売する時代になりました。
生命保険会社や損害保険会社での手続きを銀行が媒介となり、募集人としてお客さまに保険販売を実施するための資格となります。
- 般課程
- 専門課程
- 変額保険
- 損害保険(基礎・自動車保険・火災保険・傷害疾病保険の4単位)
上記の4つの資格を保険を販売するにあたって銀行員も求められます。
簿記検定
簿記検定には日商簿記・全商簿記などありますが、知名度が最も高い日商簿記の資格のことを指すことが多いです。
日商簿記検定は3級から試験はありますが企業の財務諸表を読み経常状況の把握をするためには2級以上を取得していることがベストです。
資格がなければ銀行の職についてから取得することもできます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーいわゆるFPのことですが、こちらも3級から試験がありますが2級以上が必要です。
学科試験と実技試験とありますが両方合格するとFP合格です。
午前中と午後に分かれて行われるので一日がかりの試験となります。
銀行も幅広い分野を取り扱うようになり、資産運用を考えるお客さまの相談に対して将来を見据えたライフプランに適切なアドバイスが必要になるため取得をされると良いでしょう。
まとめ
ここでは銀行の窓口業務の仕事内容や窓口に向いている人、必要な資格や役に立つ資格についてご紹介させていただきました。
一言で窓口業務と言ってもさまざまな仕事内容があり担当する業務によっては最初から資格をもっていることが必須条件になっている場合もあります。
しかし資格がなくてもできる仕事もありますので銀行の窓口業務に興味を持ち、自分は向いていると感じた人は臆せずトライしてみるのも良いと思います。
お客さまと接することで知識の向上を図るようになり、より豊かなスキルを身に付けることができるでしょう。