野良猫を私が子供のときにはよく見かけていましたがそんなには見かけなくなったと思いますが、それでもいなくなったわけではありません。
もし野良猫の生まれたばかりだと思われる子猫を見つけてしまったらあなたはどうしますか。
多くの人は見過ごすことはできないと思いますが私もそのひとりでした。
雨の中「ミャーミャー」と子猫の鳴き声が聞こえ探してみると積み上げられたパイプの下に身体に薄っすらと模様が見えるくらいの産毛のへその緒も付いている子猫を発見しました。
辺りを見回しても親猫らしい姿は無く放って置くこともできず拾いましたが片手に乗るほどのへその緒も取れていない小さな子猫でした。
でも一時的にしか飼うことはできず里親を見つけるまでの3数週間ほど育てました。
初めて拾った野良猫のしかも生まれたばかりの子猫をどのように育てたのか。
- 育てるときに準備したもの
- 授乳の方法
- 排泄のさせ方
上記の3つについてお伝えしたいと思います。
野良猫の生まれたばかりの子猫を育てるには?
生まれたばかりの子猫を拾ったもののさてこれからどうしようと思うこともありますよね。
小さな命を救うため育てるには何をすればよいかをお伝えしたいと思います。
育てるときに準備したもの
- 寝床としての段ボール箱
- 毛布やタオル
- 保温のためにお湯をいれたペットボトル
- 子猫用の粉ミルク
- 子猫用の哺乳瓶
- 保温機能つきの水筒
床として簡易的にダンボール箱にしましたが育てた期間は3週間でしたので問題はありませんでした。
お湯を入れたペットボトルは簡単に準備ができるのでタオルで巻いて子猫の側に置き低体温になることを防ぐようにしました。
後に動物病院の先生からペットボトルだと何かの拍子に傾いて子猫を押しつぶす可能性があるのでお米で保温すると良いとお聞きしました。
ですので私は2合ほどのお米を布の巾着袋に入れて電子レンジで数分温めて子猫の側に置くようにしました。
お米は形が崩れるので子猫を押しつぶすこともなく、保温も結構な時間長持ちし低体温を防ぐには機能的に優れた方法だと思います。
水筒は少量のお湯を授乳の都度沸かすのは手間暇がかかるのでお湯を入れた水筒準備したのです。
授乳の方法
生まれたばかりの子猫は2時間から3時間おきに昼も夜も関係なくミルクを飲ませてあげなければなりません。
子猫用の粉ミルクに作り方が書かれてありました。
その通りの割合で粉ミルクをお湯で薄めて38度くらいのミルクを1回10mlから20mlほど準備しました。
一回いっかいお湯を沸かしても良いと思いますが私はミルクを薄めるためのお湯は水筒に入れてあるお湯を使いました。
腹ばいのような感じで子猫を片手で抱きかかえミルクを飲ませます。
最初はなかなか哺乳瓶の先をくわえてもらえず上手に飲めません。
そのときはシリンジでミルクを飲ませていました。
シリンジで飲ませる場合は飲ませる速度をこちらで調整しなければならずミルクが気管の方に入っていく可能性もあり注意しなければなりません。
私はなるべく哺乳瓶でミルクを飲ませるようにしましたし子猫もしばらく経つと上手に飲めるようになります。
排泄のさせ方
生まれたばかりの子猫はしばらくの間は自分の力で排泄をすることができません。
母猫が育てる場合は子猫のお尻やその周辺を舐めて刺激を与えてあげることで排尿や排便を促しています。
その母猫の行動を代わりに育てている人がやってあげなくてはなりません。
ミルクを飲ませる前や飲ませた後にぬるま湯で湿らせた脱脂綿やティッシュなどで子猫のお尻や尿道の周辺を軽くポンポンと刺激をして排尿や排便をさせてあげます。
刺激をしてあげることでおしっこやうんちを出してくれますが、僅かな量なので私はティッシュで受け止めていました。
でも汚れが気になる方は猫用のトイレシートを使われる良いと思います。
刺激をしても排尿や排便をしないときもありましたが続くようであれば病院に連れて行きご相談されることをお勧めします。
野良猫の生まれたばかりの子猫を育てるときの注意点は?
生まれたばかりの子猫は自力ではほとんど何もできのでません。
育てる人が子猫の命を守るために何を注意してあげると良いのでしょうか。
低体温になることを防ぐ
生まれたばかりの子猫は低体温になりやすいので保温をしてあげることを常に心がけなてならなくてはなりません。
母猫が育てるときは母猫の体温で子猫を温めているので保温ができますが体が小さい子猫だけでは体温が下がりやすく低体温で亡くなってしまうことがあります。
ネットで生まれたばかりの子猫を数匹保護した動画を見たことがありますが低体温で死んでしまったという悲しい結末でした。
そういうことがないように人が育てる場合は子猫の命を守るために体温を管理することが最重要であると思います。
ただし保温のために使い捨てカイロなどを使う場合は子猫がやけどしないように気をつけてる必要があります。
動物病院で診てもらう
子猫の病気は急激に悪化する場合がありますので何か心配な点があればすぐに病院で相談し診てもらうことが大切だと思います。
私は最初ミルクを飲まず心配のあまり病院へ連れていきました。
健康状態を診て頂き異常がないことと野良猫の子猫ということでノミやダニがついていないことを確認して頂き安心できました。
ですが今は健康でも生まれたばかりの子猫には免疫力もなく病気にかかりやすく悪化もしやすいので油断しないようにと教えてくださいました。
因みにミルクは先生に推奨して頂いた哺乳瓶にすると飲んでくれるようになりましたが哺乳瓶の乳首が子猫がミルクを飲むのに影響することもあるようですよ。
動物病院の先生に診てもらうと安心にも繋がりますが子猫を育てる上でアドバイスや良いアイデアなどを教えて頂け色いろな面で頼りになり安心して育てることができます。
先住猫との共存
先住猫がいる場合先住猫と拾ってきた子猫との共存がなかなか難しいことがあります。
先住猫の中には初対面の子猫に対して最初は警戒していても慣れれば子猫に寄り添い可愛がってくれる猫もいます。
私もそれを望んでいたのですが18年近く家に住んでいる雌の先住猫は初めて連れて帰ったとき近寄って匂いを嗅ぐとすぐに子猫から離れてしまいました。
以来子猫には近づくことはなく、近づかないばかりか子猫を育てているリビングにも段々入ってこなくなりました。
先住猫も一度も出産しないまま避妊手術をしておりその点も子猫に対しての行動に影響を及ぼしているのかも知れません。
ですがやはり一番は今まで自分だけの飼い主だったはずが子猫が来たことで飼い主をとられた気持ちになるのではないかと思います。
先住猫にも今まで以上に構うように心掛け寂しい思いをさせないように気を遣ってあげることが共存させる秘訣ではないでしょうか。
まとめ
野良猫の生まれたばかりの子猫を拾ってしまい育てることはある程度の覚悟が必要です。
育て始めたその日から熟睡できなくなります。
子猫は抵抗力がないため病気にかかる可能性や急変して死んでしまうリスクも高く不安がつきません。
手がかかる期間は違ってもまさに生まれたばかりの子猫を育てるのは人間の赤ちゃんを育てるのと同じなので本当に大変です。
私のように子猫を育てられない場合は里親探しをしましょう。
私の里親探しの方法は次の3つです。
- 野良猫の保護など動物保護のボランティア活動されているところに相談する
- 親戚関係や友人知人に声をかけてみる
- 動物病院の先生に相談や病院内に貼り紙をしてもらう
この中で里親を見つけるのに一番効果的だったのが友人や知人に声をかけたことです。
知人のそのまた知人に里親になって頂けました。
不本意ながら野良猫の生まれたばかりの子猫を拾ってしまったら何とか小さな命を守るために努力してあげることは大切ですよね。