都市銀行や地方銀行および信用金庫や労働金庫などの金融機関のほか最近ではインターネットバンキングも増えています。
そうしてその銀行では女性も多く働いておりその仕事内容もさまざまです。
一般職か総合職を選択することで仕事内容が決まってくるとは思います。
一般職より総合職を選ぶことで女性銀行員の活躍の場を広げることができ男性銀行員と同じように幹部を目指すこともできるようになります。
元銀行員として私が勤めていた先では一般職と総合職の区分はなく、強いて言えば全員が総合職と言えます。
ですので働くによりますが男性銀行員と女性銀行員はほぼ変わりない業務をこなしていました。
しかしやはり相手への気配りやきめ細かな気遣い、女性だからこその言い回しなどで男性より女性が多い業務もあります。
私が勤めていた元銀行で女性が多い次の3つの仕事内容をご紹介しますのでご参考にしてみてください。
- 営業店舗
- コールセンター
- 営業管理などの本部事務
銀行の仕事内容で女性の業務はどんなものがある?
銀行での女性銀行員の働き方も以前とは違って幅広い仕事内容になってきていると思いますがどういう業務をしているかをご案内したいと思います。
営業店舗
みなさんと一番身近にあり世間の人々と接点が多いのが営業店舗となると思います。
店頭では普通預金や外貨預金の口座開設や諸届各種ローンの問合せクレジットカードの申し込み受付など種々さまざまな接客業務があります。
お客さまをお迎えし間近に接しお客さまの要望を聞き対応する業務を第一線で行うことは女性らしさを活かせると場面であり女性銀行員ならではの業務ではないでしょうか。
また営業店舗では店舗全体での獲得数値があり、担当業務の違いで多少の数値の違いはありますが基本的に店舗で働く銀行員には全ての商品の営業ノルマが課せられます。
男性女性関係はありません。
個人のお客さまに対して「住宅ローン」「投資信託」「保険」「外貨預金」などの商品を提案しお客さまのニーズにあった商品を販売します。
女性銀行員もここでやはり営業ノルマの達成や獲得数値をあげていくことで会社に貢献しているとみなされ評価もあがっていくことは間違いないですね。
コールセンター
営業店舗のように営業ノルマはありませんが色いろさまざまな金融商品知識を必要とされるのがコールセンター業務だと思いますがここでも女性銀行員の多い業務です。
預金業務やそれに付随する業務に関すること、投資信託に関することやローンに関することに大きく分かれての電話対応となっています。
しかしながら各種手続きの内容もさまざまであり、投資信託やローンに関する問い合わせの内容も数多くあります。
その一つひとつの問い合わせにお客さまが納得できる答えを求められますし間違ったことはもちろん案内できません。
ビジネスマナーを守りながら丁寧にお答えしていくことは営業店舗の行員より幅広い商品知識が必要になると思います。
また、コールセンターでは問い合わせばかりではなくクレーム対応が必要になってくる場合もあります。
銀行全般的なクレームもありますが営業店舗の銀行員の対応についてのクレームもあります。
そういう場合は営業店舗へ連絡し状況確認を行い営業店舗で対応する場合もありますが、初期対応したコールセンターからお客さまへ対応する場合が多いです。
コールセンターは電話対応のみでの接客となりますのである意味誠意をどれだけ言葉にのせて対応できるかが大切になるのかも知れませんね。
営業管理などの本部事務
いわゆる銀行と言うのではなく一般的な会社の本部の事務的な業務とほぼ変わらないと思います。
人事部や経理部などの他経営企画部などもあります。
人事部では新入行員のビジネスマナー研修や投資信託や保険の研修およびの住宅ローンの研修などの研修の実施を行い業務の遂行を補佐しております。
営業店舗などを異動しながらスキルアップを図り、他の行員より抜きに出た業績を残した女性銀行員は昇進し講師として研修生に教えることもあります。
また就業規則に則り従業員の法廷休暇と有給休暇の取得状況や勤務時間の整合性や労働基準法の労働時間の遵守するなど勤怠管理行う業務も人事部で行っています。
経理部では従業員の業務上の研修などにかかる交通費、店舗を運営するにあたって立替払いした備品購入費用などの精算に関する事務的処理を行っています。
本部にも色いろな業務がありますがどの企業でも女性が活躍している人事部や経理部などは女性銀行員も例外ない業務と言えるでしょう。
銀行の仕事内容は女性が長期に働ける環境?
一般社会的には新入社員として初めて就職した会社に定年退職するまで勤める女性も増えてきていると思いますがでは銀行はどうなのでしょうか。
結婚後も働くことができる
以前は男性銀行員が2年から5年程度で全国各地の店舗を異動しキャリアを積み重ね昇進し幹部になれる総合職的な勤務スタイルでした。
女性銀行員は店頭の業務や後方の事務仕事などの業務を行い結婚や出産を機にやめることもありました。
しかし今は銀行の福利厚生も充実してきており、産休や育児休暇を取得することで結婚後も働きやすい状況にあると言えます。
また育児休暇を取得したあとに勤務復活してもすぐにフルに勤務するのが難しいと思われる女性銀行員には時短勤務もできるようになっています。
8時間勤務を6時間勤務にすることで仕事も育児も両立しやすくなりますよね。
他にも全国転勤の勤務からエリア内での勤務へ移行することで子供が小さい間は同じ地域で子育てすることも可能です。
ご主人の転勤あわせて職場へ異動願いを出すことで家族バラバラにならずに一緒にいることもできるようにもなっています。
キャリアアップし幹部になる可能性もある
前述にも記載いたしましたが私の勤めていた銀行には全員総合職的な働き方でした。
ですので銀行業務に関係する証券外務員や保険の資格また住宅ローンアドバイザーなどの資格取得を先ずは目指します。
資格取得の絶対的理由には証券外務員や保険の資格がないと投資信託や保険の商品を販売することができないので取得しないと話にならないのです。
最低限の資格取得は当然で常に上の資格取得をし更に業務の知識を身につけ自分自身の仕事の幅を広げスキルアップを図ることは昇進するためには重要なことです。
それと同時に個人の営業ノルマを達成すること獲得数値をあげることはキャリアアップに非常に繋がります。
毎年昇格試験がありますがこれは年一回全員が対象となります。
女性銀行員も自分磨きを怠らず営業の成績をアップすると昇格試験で評価され、評価が良ければより重責な仕事を任せられると判断され昇進昇格の機会が増えます。
私の勤務していた銀行では全体の部長の3分の1は女性でしたし女性の幹部いましたし、キャリアアップを目指す女性銀行員には働きがいのある職場になるとは思います。
女性銀行員のキャリアアップは家族の協力が必要
女性銀行員の場合は産休や育児休暇を取得せざるを得ない場合がありやはりその間欠員がでるということは会社に負担がかかります。
短期間であれば休んでいる間の業務を他の行員でカバーできるでしょう。
しかし一年かそれ以上の休暇になる可能性もありますので人員体制を整える必要もあり、場合によっては期間限定でパートでの行員を登用しなくてはなりません。
産休や育児休暇を終えて復帰した女性銀行員も以前のように仕事へのモチベーションをあげることがなかなかできず結局銀行員をリタイヤしてしまう場合もあります。
また子供が小さい間は保育園に預けられる環境であっても仕事の復帰すると送り迎えが厳しい状況だったり子供の体調不良で急遽早退や仕事を休まなければならなくなったりします。
そういう場合を考えると女性銀行員がキャリアアップを目指すのには家族の協力が必要不可欠でありご家族の協力が得られない状況であれば何かの決断が必要になるかも知れません。
まとめ
銀行は福利厚生がしっかりしており女性銀行員も長く働けるようになってはきています。
定年まで家族の協力を得ながらコツコツと働き勤めあげるのも良いでしょう。
キャリアアップを図り幹部を目指すのであればそれも可能な場であるのでひとつの働き方になると思います。
ただやはり幹部を目指すのであれば結婚後の出産や育児という経験がある女性銀行員は男性銀行員よりもハードルが高いといえるでしょう。
男性銀行員にも育児休暇は取得することは可能でしょうが先ず今のご時世では取得する銀行員は無に等しですよね。
最後になりますが自分が銀行でどういう働き方をしたいか、仕事内容はどういうことをやりたいか将来どうなっていたいかなど考え仕事に望むことも大切なことだと思います。
とは言え銀行の仕事内容はどういう内容でも女性にとっては働きがいのある職場だと思いますよ。