私は毎日のように車の運転していますが、車両同士が追突している交通事故の現場にしばしば遭遇します。
車両同士の交通事故の場合、当事者双方の過失割合が発生しますよね。
前方の車に後ろから追突した場合、追突した車の過失割合は100%になることは私も知っています。
では車数台巻き込んだ玉突き衝突の事故の過失割合はどうなるのでしょう。
私が起こした追突事故では、玉突き衝突の場合でも前方の車には過失はなく、最初に追突を起こした私に全車両の責任がかかってきました。
過失割合100%・・・!
でも私の場合は後で過失割合が変わりました!
玉突き衝突の場合、追突した車の前の事故の状況はわからない、その盲点が見えてくることで過失割合が変わったのです。
通常は警察官の判断での過失割合になると思いますが・・・。
私の追突事故体験を参考までに気になる方は見てください。
交通事故の追突で玉突き衝突を起こしてしまい当初の過失はすべて私にあった
ブレーキを踏みましたが間に合わず前の車に追突、そしてその前にも事故に巻き込まれたと思われる2台の車が停車していました・・・。
それを見た時の驚きは何とも言えない感じでした。
前方の車に追突したときの感情と状況
車で通勤していたとき家を出る時間が少し遅れ、またいつもより走っている車の量も多い、会社に間に合わなくなったらどうしようと、イライラと焦りがありました。
片側二車線の道路で左車線を走行してましたが、右車線の方が流れが早く車線を変更しようと、バックミラーを見ると勢い良く走ってくるワンボックスの車が見えました。
その車が通り過ぎるのを待って急いで車線を変更をしました。
しかし、その矢先、前方の車が走っていないことに気がついたのです。
えっ!何止まっている?そう思った瞬間、ブレーキを思いっ切り踏みました。
一瞬の出来事ですがスローモーションのように前方の車に近づき、ドンっ!追突とともに私の車が止まりました。
車は急には止まれない、追突することがわかっていてもブレーキを踏み続ける以外なすすべがない恐怖を身をもって体験した。
車を運転する上でイライラや焦りは事故を起こす最大の要因であることを痛感しました。
交通事故を起こしたとき冷静に事故の状況を把握することが大事
事故を起こした瞬間、どうしよう・・・、追突したことが現実とは思いたくない気持ちでいっぱいでした。
追突した車運に乗っている人は大丈夫なのかと思い車から降りてようとしたとき、前方の車の運転手さんが降りてきました。
とりあえず無事なようだと安心し、運転手さんに近づいていくと更に前方にも事故に巻き込まれた軽自動車二台が見えました。
そう、4台が絡んだ玉突き衝突の事故!
私が追突した車は普通車のワンボックスバンで大きな商用車、私の車はコンパクトカー、まして坂道の頂上付近であり追突した前の車以外見えていなかったのです。
あまりの驚きに思わず私が追突した車の運転手さんに「あの二台も私が追突したせいですか。」と尋ねると「そうだ」と言われました。
確かに少し前の車の後ろ凹んでいる、でもそこまでの衝撃!?と一瞬思いはしましたが・・・。
その言葉を信じ玉突き事故を起こしてしまったと更に動揺しました。少し冷静に状況を把握することが大事であると思います。
事故を起こした加害者側は動揺してしまいますが、- 追突してから車はほぼ動いていない。
- 追突した車の運転手さんは追突後間髪入れず降りてきた。(後で考えると早すぎる。)
- 自分が衝突の衝撃以上に状況が悲惨だった。
- 私の追突したすぐ前の車と軽自動車の車間距離が広い。
このおかしいと思われる点に気がついていれば、最初から正当な過失割合になっていたと思います。
事故後の私の対応と人身事故となってしまった状況
衝突に巻き込まれた前の二台の車の運転手さんも降りて来られ、幸い見たところ怪我はなく同乗者の方もおらず安心しました。
前方の車の運転手さんが警察へ電話をかけてくださったので、私は自分の自動車保険会社と勤務先へ電話し、事故のことを伝えました。
警察官が到着し、自分が追突して玉突き衝突であることを説明しました。
警察官の方から三人の被害者の方に連絡先を聞いて対応するように言われ、住所と氏名及び電話番号を教えて頂いた後、再度保険会社へ連絡をしました。
被害者への私の責任が無くなるわけではありませんが、保険会社の方が対応してくださることはとても心強く不安が少なくなります。
保険会社の方からは被害者への対応の都度連絡を受けているなか、軽自動車の運転手さんが頭痛とむち打ちを訴えている、示談交渉は先になると連絡を頂きました。
私はとうとう人身事故を起こしてしまったと言う責任で恐怖を感じたのを覚えています。
まさに「後悔先に立たず」ですよね・・・。
交通事故の追突で玉突き衝突の過失の割合が変わった出来事とは?
私は玉突き衝突を起こしたしてしまったこと、それが人身事故になったってしまったことに気持ちが沈んでしまいました。
しかし実は私の起こした追突事故は玉突き衝突ではありませんでした。
一本の電話が事故の状況を変えました
保険会社の方が被害者の方々への示談交渉を行っている中、私が追突した車の前の軽自動車の運転手さんから携帯に突然電話がかかってきました。
自分は損害賠償さえしてもらえればよく今更とも思いつつ、追突された状況について本当のことを言うべきだと思い直し電話をかけてきたのです。
それは信号待ちをしていたとき、結構なスピードで近づいてくる車がバックミラー越しに見え、これは危ないかもと思っていた矢先に追突されその衝撃で前の車にぶつけたと。
どういうことなのか私が認識している事実と話が違う。
私は確かに止まっている車に衝突したのに・・・。
もしかして私は噓をつかれていた?
でも今更そうだったとしても事故から数日経っている。
今更証明することができるのか。
その話を事故が起きた正にそのときに警察官に言っていたら今の状況は変わっていたかも、また私も現場の写真を撮っておけば何か証拠になったのでは・・・。
もう少し冷静になっていれば噓を鵜吞みにしなかったかもと、色いろな思いが駆け巡りました。
実況見分をしたことで私の過失割合が変わりました
とりあえず急いで警察署と保険会社に電話し、先ほど被害者の方から聞い話をしました。
警察官の方は確認すると言い、保険会社の方は担当者に調査するとのこと。
何とかなるのではないかと思いました。
暫くして警察官から電話があり車の未修理の確認と、実況見分をするので都合の良い日時の確認連絡を頂きました。
その後、事故の当事者全員の人と車、保険会社の調査員が警察署に集まり事故の実況見分が実施されました。
警察官が注視したのは追突後のそれぞれの車の停車位置でした。
- 先頭車両二台は車間距離がなく並んでいる。
- 私が追突した車と私の車の車間もほぼなく並んでいる。
- 私が追突した車とその前の車の車間距離は3、4メートルある。
警察署の見解では私が追突しその反動で玉突き衝突となれば、私と私が追突した車の間に距離があるはずなので私は追突を起こした直後に追突したと判断される。
軽自動車二台の被害は私の追突した車の運転手さんの全面的な過失になり、もちろん私の過失割合は私が追突した車に対し100%のみと過失割合となりました。
勇気をもってお電話くださった運転手さんのおかげだと感謝するとともに、玉突き衝突でも人身事故でもなかったことが証明されてほっと安堵しました。
当時の事故の状況を全員の覚えていたことでほぼ正確な実況見分となりましたが意見が一致しなかったり揉めると証明が必要になりますよね。
現に実況見分で事実がはっきりしましたので揉めるまでにはなりませんでしたが、私の追突した車の運転手さんは、最初は追突された反動で前の車に衝突したと話してました・・・。
無駄かも知れませんがもしものときに備えて撮影しておくことは大事なことですよね。
まとめ
車を運転する限り交通事故とも隣り合わせであり、心に余裕がなくなり焦ることで追突事故を起こし、それが玉突き衝突に発展するかも知れません。
玉突き衝突など絡む車が多くなるほど、交通事故の状況の把握は難しく撮影し状況がわかる証拠を残すことが大事になってくると思います。
今回の私の玉突き衝突が単なる追突事故になり過失割合が減った理由は
- 被害者の一人が勇気をもって真実を申出てくれたこと。
- 実況見分で揉めることがなかったこと。
- 全ての事故車両がまだ修理していないこと。
が幸いでした。
今私の場合の過失割合が変わったことについて書かせて頂きましたが、交通事故はそれぞれ状況が違ってきます。
何か疑問があれば対応される警察官に確認することが一番良いと思います。